第63話~64話、クエストラスボス戦、解説

ハチワンダイバー第64話、投了図でなんで勝ちなのかわからず、将棋版に解説依頼しようとしたらアクセス規制で投稿できずwww仕方なくボナンザの力も借りて解析してみました。

元の棋譜は、2ch将棋版ですら、

54 :名無し名人:2007/11/30(金) 03:57:27 ID:3yYFo/VL

ttp://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=35125

55 :名無し名人:2007/11/30(金) 07:24:05 ID:2M8ZXpaH
>54
なにこの難解な将棋wwwwwwwwwww

と言われる難解な勝負、どっちも指したくありませんwww。
興味ある方はリンク先を見てください。

63話あたりで、

ハチワンダイバー63話1

先手が有利そうなものの、はっきりとした勝ちが見えない状態から、菅田がダイブして上図(▽2六飛行まで)から、
▲同金、▽同飛、▲3三金、▽2九金、▲4九王、▽3三角、▲3一飛、▽4二王、▲8一飛成、
のように進み、完全に終盤になりました。

ハチワンダイバー64話1

敵のセリフの「老獪な!」の意味ですが、

普通なら「終盤は駒の損得より速度」なわけで、桂を取って遠くに竜を回しては、敵に1手渡すのがそれ以上に大きくて損に感じるのですが、この局面では、
・敵に1手渡してもリードを詰められる手段がない
・敵がベストの手を指してもリードを守ったまま勝てる
・相手がミスすればカウンターで早く勝ちに近づける
という状態を菅田は見切っていたようです。

そして敵には指す手がたくさんあるのですが、通常ならたくさん手があれば逆転のチャンスがどこかにあると期待が持てるのですが、諦めずに逆転を信じて考えても考えてもいい筋が見つからなかった時は精神的につらいですし、選択肢が多すぎるせいでベストな選択肢がわかりにくくなることもあり、プロの実戦でも手を渡されてミスしたという例は多くあるようです。

このような指し方は、純粋で一本気な若手の好みとは合わないので、「老獪」と評されるのだと思います。プロの将棋解説では「手を渡す」といった表現で高級戦術と評されるようです。

そして、▽3六歩、▲4六桂打、▽4三銀、▲4五桂(上がり)、▽4四角、▲5四桂打、と進み、3連続で桂馬を指した後の図がこれ。

ハチワンダイバー64話2

そして、投了図までは、▽3二王、▲3三歩、▽2三王、▲5三桂成、と進んだようです。

ハチワンダイバー64話3

桂は使い方ミスると、するすると抜けられてしまいますし、先手は持ち駒が歩しかなく、攻めが切れないか心配になったのですが、コンピュータの力も借りて調べてみると、1三王は詰み、他はどこに逃げても、銀を補充されて一手一手。

投了図にいく前に、▲5四桂を銀で取ったり、2三でなく2二に王が逃げても、銀を取られて一手一手だったり、守りまくっても▲2七歩を打たれると攻めがなくなり飛車も攻撃目標にされたり、すぐに先手王へ迫る手がなく銀金を渡す攻めをするとカウンターですぐ詰まされるなど、絶望的な状況なようです。

今回の勝負は、投了図がわかりにくかったのですが、最初から最後まで神経戦の描写が秀逸で素晴らしかったです。

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ハチワンダイバー(文字山戦の中盤)

ハチワンダイバーの文字山戦、漫画的には終盤に入ってから1話に2手しか進まず間延びしてましたがw、棋譜が素晴らしいので、紹介します。

実は、実在の棋譜(漫画でも監修に参加している鈴木大介八段の実践譜)を先後逆にしたものが漫画に使われているので、2chなどではその棋譜を元に主人公を後手として、局面が検討されているのですが、

ここでは漫画に忠実に主人公を先手扱いにして、中盤部分から解説します。

Photo_7


ここで先手(主人公)の手番のようです、序盤は余裕の態度で穴熊に組ませるのを見送っておいて、中盤になって「よくなる筋が見つからない」とあせりはじめてますw

この局面、私には難しくてよくわかりませんが、漫画の描写ほどピンチってほどでもなく、どちらを持っても指せるような気がします。

例えば、このまま終盤に突入した場合、

先手なら、さばいた後に、桂角金などを狙える飛車打ちや、角の働きに差がつくさばき方で攻めあいに持ち込みたいなと思いましたし、後手からすれば、4三金を守りに移動してから飛車交換して6筋からと金攻めや、敵の飛車角を封じたまま7~8筋を突破できればいいなと思いました。

そして漫画の流れでは、後手(文字山)が飛車を成りこんだのに対して、先手(主人公)は敵の角を押さえつつ3~5筋を上から押さえ込んだようです。

Photo_8

ここで後手の手番、

よく見ると、先手は4三歩成から攻めがあるのに対し、後手は早い攻めが見えません。角は封じられ、竜とと金だけでは5筋の守りを突破できません。▲6五竜▽4三歩成の流れは先手有利ですし、飛車交換しても先手がさらに有利に傾きそうです。

後手は銀損ですし、後手が竜を作るために無理攻めをしたものの先手がうまく受けた、かのようにも見えるのですが、後手の文字山は、これは想定の範囲内と、自信満々に攻めを続けてきます。

以下、▽5六竜▲同金▽5八と▲同金と進み、

Photo_9

後手の攻めは切れてるので、この勝負は先手の勝ち?でも文字山の自信はなんなんだ?はったりか?と思っていたら、意外な所で攻めが継続していました。

以下、▽3六桂▲3九角▽8四角

Photo_10

もしこれを▲同角とすると、▽2八飛▲1六王▽3八飛成、と一気に寄られてしまうので、角は動かせません。

結局、▲7五歩▽同角▲6六銀▽同角▲同金と処理しますが、ここで、文字山のお気に入りの「なるぞう君」が表舞台に立ち、▽4七歩と打たれ、主人公から「完全に喰いつかれたっ!」というセリフが出てきました!

(補足)
2chでは初心者の方から▲7五歩が意味ないのでは?という質問も出てましたが、大駒は近づけて受けるのが手筋で銀を角に直撃させることで相手の手を限定させることができます。▲7五歩を省くと後手からいつでも角銀交換できる余地を残すので、1歩を捨てる価値は十分にあるのです。ちなみに、▲6六歩は2歩になるので打てません。

Photo_11

さっきの局面ならこの攻めは成立しなかったのですが、角を使って歩と銀を補充された今では成立しています。

▽4七歩に対して、自分だったら同金と取っちゃってると思いますが、その後の▽5九飛に対する受けが難しく、先手の負けのようです。

後手も駒不足で先手玉は広いので、後手の攻めも楽じゃないと思いますが、先手が▲4三歩成から4二、3一、2一と4手もかけて攻めていたら、文字山の自信っぷりからして先に詰まされるんじゃないかと不安になります。特に相手が穴熊で王手ができないのでは、漫画内で解説されている通り凶悪な強さで、攻防の好手も簡単には見つかりそうもありません。

なら敵の弱点である駒不足を突いて、受け切ろうとしても、味方の駒は分散してしまってますし、守りに専念してたら時間的にも不利になるし、なんてことを考えている間にも時間が時間が・・・

という状態で終盤突入なのです。

ここでは文字中心の説明しか表現できませんが、漫画の描写が素晴らしいので是非皆さん漫画も読んで見て下さい。将棋がわからない人でも、形勢が2転3転する過程での心理描写や、強敵を相手にしている時のハラハラ感などが楽しめると思います!

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ハチワンダイバー第6話(対マムシ戦)

ハチワンダイバー第6話、コンビニで立ち読みした時には詰めを読みきれずに悔しい思いをしたので(昔アマ初段だったプライドが崩れ落ちたw)、単行本を買って解いてみました。

単行本1巻のP202、マムシの投了図。
81diver
※漫画のページのイメージを優先したため、先手後手が逆になってます。
※画像の作成には、Kifu for Windowsというソフトを利用しています。

・▲6九同銀は▽8七馬▲同玉▽9六角(下図)、この後は下段に逃げるのは簡単な詰み、▲8六玉でも▽9五銀▲7五玉▽6五金で詰み
・▲7九銀は▽9七馬から端を攻めてって詰み
・▲7九玉は▽7八銀成▲同玉▽8七馬▲同玉▽9六角、から詰み
・▲8五桂は▽9七銀▲7九玉▽7八銀成▲同玉▽8七馬、から詰み
・▲8六飛は▽9五銀でよさげ、▽同馬▲同歩▽7八銀成▲同玉▽8七銀以下詰み
・▲5七金から6七への逃げ道を開く筋は、長引くけど2chに解説あり
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1157076697/731

81diver2

堅い守りが残っているようで、銀捨ての鬼手で退路をふさがせて詰ます、ってのがカチョイイです。

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